片麻痺

片麻痺、痙縮についてご説明いたします。

01リハビリテーションについて

回復期。脳機能、身体機能の再獲得を目的とした各種療法が試みられます。作業・理学療法を中心に運動、日常動作を繰り返して機能回復訓練が行われます。

訓練を通じて脳からの信号が徐々に四肢の神経へ繋がり始めると、麻痺はより明確に弛緩性から痙性を伴うものに移行していくのですが、患者によってはこの弛緩と痙性の状態を行ったり来たりすることもあります。その際も理学療法、民間療法では川平法、鍼灸などが有効な方法として用いらます。

そして、弛緩性麻痺から痙性麻痺に移行しますと半身の緊張が高まり、片麻痺特有の鈍痛と痺れに苛まれるようになります。

これを治療する有効な方法としてボツリヌス療法が用いられます。一回の注射で三、四か月ほど筋肉が弛緩しますから、その間、相乗効果が期待される各種療法を加えたリハビリが行われます。患者様の中にはボツリヌス療法により早期寛解されて元の生活に戻られる方もいます。

しかしボツリヌス療法も万能ではありませんから、理学療法以外にも民間療法(鍼灸、川平法、筋膜リリース、AKA等)を取り入れながら試行錯誤が続けられています。※当院の徒手療法も民間療法に分類されます。

02片麻痺からの回復

成人男性

脳卒中後の痙性、筋緊張を伴う片麻痺の状態は、他の麻痺とは事情が違うように思えます。確かに脳から送信される信号は弱まっており思ったように手足を動かせませんが、それはおそらく信号が弱く途切れ途切れなのであり、痙攣等の誤作動を起こすほど強いもののようには思えません。

当院では、片麻痺について筋肉の変形が主な障害であると考えており、この変形を修繕する為、独自の徒手療法を用い可能な限り病前の形状に戻すことを目標に施術します。

実例におきましても筋肉の歪みが正されるほど片麻痺の痛みと痺れは減り、そして形状が元に戻ったケースでは痛み痺れの類いは消失しています。※その一例を動画にて紹介します。24年冬頃に撮影予定。

03廃用症候群

下肢の痛みを残しながらも上肢が病前に戻りますと、日常生活のストレスは大幅に軽減されます。
しかし体を「上手く」「長く」は使えません。

大まかな提案としまして、まず当院の徒手療法を用い「身体というハードウェア」を修繕します。その後、主治医の元で「身体操作を担うソフトウェア」の機能を回復させていきます。

04対象となる疾患

脳卒中後遺症により片麻痺を患っており、上肢に痛みや痺れがある状態。

弛緩性麻痺、脳性麻痺、脊髄麻痺は対象外となります。

05対象内ではあるが範囲外の状態

重度もしくは経過年数により骨や軟骨、腱や靱帯に短縮や変形が見られる場合、状況を悪化させる懸念があるため範囲外の扱いになります。

範囲外についてはご期待に沿えないケースがあります。

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上肢の片麻痺でお悩みなら、ご相談ください。